
日本のヨウ素生産量はチリに次いで世界第2位(約35%)であり、その大部分が千葉県外房地区で生産されています。当社は昭和9年に日本で初めて工業的に水溶性天然ガスかん水からヨウ素の生産を開始しました。ヨウ素の製造方法は数多くの方法が試みられましたが、日本ではブローアウト法及びイオン交換樹脂法に集約されています。当社のブローアウト法ヨウ素生産プラントは、単一工場として日本最大の能力があり、世界の需要の7%を賄っています。また長年培った技術により、安定供給と高品質製品の生産で信頼を得ています。
2007年における世界のヨウ素生産量は推定26,300t及び日本のヨウ素生産量は9,500tで、当社は日本における生産比率の22%に当たります。

ヨウ素の需要想定を下図に示しました。ヨウ素の需要は近年堅調な伸び率(数%)を継続しています。また昨今LCDディスプレーの急激な伸張があり、2008年に向けてヨウ素の供給逼迫が見込まれ、その対応に取り組んでいます。



当社は、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ素酸カリウム、ヨウ素酸カルシウム、ヨウ化水素酸、高純度ヨウ化水素ガス、ヨウ化アンモニウムなど7種を上市しております。
需要の堅調なヨウ化カリウムおよびヨウ化ナトリウムについては、2005年に従来の無機ヨウ素化合物の製造技術を抜本的にブラッシュアップし、大量生産可能型の高品質で固結性等の改良を施して、ヨウ化カリウム(生産能力900t/y)およびヨウ化ナトリウム(150t/y)の新設備を完成し、安定供給体制の確立により需要に応えております。
2010年5月には、主に半導体用途向けに高純度ヨウ化水素ガス(HI)の製造販売を開始いたしました。
さらに、触媒、電解質、その他需要の拡大が見込まれているヨウ素酸類、ヨウ化水素酸類等の無機ヨウ素化合物の需要に応じた製品化に努めており、今後も幅広い要求に応えてまいります。
ヨウ素は自然界の岩、土、水、動植物のあらゆるところに存在しています。しかし世界の採掘可能なヨウ素資源は地球上で非常に偏って分布し、現在ではチリ、日本だけで世界の90%以上を占めます。その中で今後も日本が世界の重要な生産供給基地を担うため、環境及び経済面で優位な生産技術の向上に努めていきます。
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