天然ガスは天然に産する 化石燃料の1つです。主な成分はメタンで、無色透明なカロリーの高いエネルギーです。
天然ガスは石油・石炭と比べ硫黄分は極めて少なく、水溶性天然ガスにも硫黄分は含まれていないので、燃焼時に硫黄酸化物(SOx)を発生しません。
また、石油・石炭と比べ燃焼時の窒素酸化物(NOx)、二酸化炭素(CO2)の発生量も少ないので、地球温暖化や大気汚染のような環境負荷を軽減でき、地球にも人にもやさしいクリーンエネルギーとして、ますます期待が高まっています。
天然ガスは世界各地に埋蔵されており、2003年までに約170兆立方mを超える埋蔵量が確認されています。採掘が可能な年数は60余年で、石油の40余年に比べ長く、現在でも各地で新しいガス田が発見されており、推定埋蔵量は現在の3倍程度と予測されています。
日本での液化天然ガス(LNG)の輸入は1969年のアラスカから始まりました。1999年には日本の1次エネルギーの約13%に達しています。「供給安定性の高さ」や「石油代替エネルギー」として、環境にもすぐれた天然ガスの需要は、今後も確実に増加していく方向にあります。
日本では、千葉県(南関東ガス田)の他に、北海道や秋田、福島県、新潟で生産。静岡、宮崎、沖縄などでも埋蔵が確認されています。
国産天然ガスは国内消費量の約3%で、残り97%は海外からの輸入に依存しています。
輸入先はアラスカやブルネイなど環太平洋・東南アジアや中東などの世界各地から年間5000万トン以上を輸入、日本はアメリカ、ドイツに次いで世界3番目の天然ガス輸入国となっています。
都市ガスの80%以上に天然ガスが使われています。自動車やバス、火力発電所の燃料としても広く使われるようになりました。
今後さらに、ガスコージェネレーションシステム、ガス冷房システム、およびこの2つを組み合わせた、よりエネルギー効率を向上させた「地域冷暖房システム」。さらには燃料電池の水素を取り出す原料としても注目されています。
千葉県の南関東ガス田は、日本最大規模で良質の天然ガスを産出、海外情勢に左右されない、貴重な国産エネルギーの生産地となっています。
南関東ガス田
南関東ガス田は、関東南部に分布する水溶性天然ガス鉱床です。この地域では約240万年前〜60万年前にかけて、海底で形成された上総層群と呼ばれる堆積層が分布し、その層を構成する砂層及び泥層に天然ガス、ヨウ素がかん水とともに賦存しています。上総層群は3,000m近くに達する地層ですが、その大部分が厚さ10cm〜数メートルの砂層と泥層が交互に重なる砂泥互層を形成してます。特に南東部に位置する茂原市周辺の鉱床にて開発坑井では、他の水溶性天然ガスと異なり、ガスとかん水の比率であるガス水比が非常に高く30以上になることもあります。このような産出挙動を示すのは茂原市周辺に集中している為、茂原型鉱床と呼ばれております。またかん水中に含まれているヨウ素は地域差があるものの九十九里地域では100〜150ppmの濃度を示します。

